山形県鶴岡市の工務店


by shinwasouken02

“ 健明 ” を訪ねて

大工の道具の一つである鉋。

その中に “ 健明 ” と呼ばれる有名な鉋がある。
新潟の鉋鍛冶職人で伝統工芸士の碓氷健吾氏の作品だ。

数年前に、社長は その鉋を手に入れることが
出来ていたのだが、どうも それを活かしきれず
その物自体が、切れないのではないかと疑念を持ち
恐れ多くも、碓氷健吾氏に その疑念を打ち明けたのだった。

すると、悔しいことに 思い通りの切れ味に砥がれ
手元に戻ってきた。そのノウハウを聞きに、碓氷健吾氏の
自宅まで、近隣に再々訪ね たどり着いたのだった。

突然の訪問にもかかわらず、笑顔で迎えてもらえ
家の中に通され、碓氷氏から色々と話を聞いたという。

ご高齢で、身体の調子を崩されたりしている中だが
鉋に対しての取り組みは、昔と変わらず 鉋の話となると
夢中になり、話が止まらなくなってしまうほどだったらしい。

昔の職人にありがちな 『 技術は盗んで覚えろとか、背中を
見て学べとかではなく、いまは科学的根拠に基づいて
伝えていくべきだ!! 』 と 力説された時には、おそるべし・・・。と
思わずにいられなかったという。

奥様からも、『 誰もが、鉋の表はきれいに砥げても 裏が
できていないのよ・・。』 と 言われ、思わず黙ってしまったとか。

“ 健明 ” の 名のとおり 夫婦両名の一文字を入れ
二人三脚で、大切に大切に創り上げてきた事を感じることが
出来、うれしかったらしい。


小さな身体なのに、手だけは大きく見えた。
まさに、職人の手だった。
たくさんの電子顕微鏡が並び、つねに自分の作品の
仕上がりを、確認をしているんだろう。
天才とか名人とか言われる人ほど、人の見えないところで
大変な努力をされているのだと思う・・・。
鉋という、たった一つの小さな小さなものに人生すべてをかけて
来る日も、来る日も鉋を作り続けて・・・。
すごい人に会えた。


名人と呼ばれる人の人柄に触れ、社長の中に
なにかしら熱いものが、また生まれたに違いない・・・。

そして、これからも社長の行動に目が話せないところだ。


良かったと喜ぶべきなのだが・・・社長の精進が、また夜な夜な
続くかと思うと、うれしいような、大変なような・・・。


とりあえず、人生の先輩達に負けずに がんばれ、社長!!
by shinwasouken02 | 2008-02-28 13:37 | ものづくりの輪 | Comments(0)