山形県鶴岡市の工務店


by shinwasouken02

実験

『お風呂のさし湯の温度が、ぬるい気がする・・?』 と施主さん。

そんなはずは・・・と思いつつ、実験をしてみることにした。
どうやってお湯の温度を測ろうかと考え、小学生の時に
使った覚えのある棒温度計(200℃まで計測可能)と
ブリキのバケツ(高温に強いから)をホームセンターから買ってきた。

そして、まず同じシステムで生活をしている
O様邸を実験させてもらうことにした。

まず、外気温と室温を測り、温水器本体温度を確認し、
キッチンと洗面所の蛇口をひねり、高温のMAXにし
棒温度計を蛇口から出るお湯に差し込んだ。
温水器本体温度 86℃ 蛇口からの湯温 72℃
今度は浴室に入り、浴室の蛇口で実験。
浴室蛇口安全ボタン時 43℃ MAX温度 58℃
問題なし。

T様邸も同じように実施したが、上記O様邸と変わらず
問題なし。

Ⅰ様邸も問題なし。

そして問題の施主さんの家で実験開始。
温水器本体温度 88℃ 蛇口からの湯温 72℃
大丈夫だな。よし、最後に問題の浴室蛇口
浴室蛇口安全ボタン時 43℃ MAX温度 46℃

ん・ん・ん 問題あり。MAX温度が低い。
同じシステムにもかかわらず 何かが違う。
さっそく 浴室蛇口製造メーカーに連絡。
因果関係調査中。

バケツにお湯を出しながら、棒温度計を持ち
なんとなく、小学生の実験中にワクワクしていた
そんな時間に施主さん共々 戻れて楽しかった。

何か問題が出たら、すぐ担当部門かメーカーに原因の
究明も任せがちだが、こんな風に施主さんと共に調査する
ことで問題の原因が絞り込まれていくのは、なかなかのもの。
変に隠さず、『何でだろう?』と 一緒に悩む。


まだ、調査中であるが こんな実験も時には必要である。
世の中 いろいろ楽しんでみよう。

(この件に関して、原因が判明したら お伝え致します。)
by shinwasouken02 | 2005-11-14 23:39 | ものづくりの輪 | Comments(0)