山形県鶴岡市の工務店


by shinwasouken02

同級生①

先々週、盛岡出張から帰り家についたと同時に
中学時代の同級生のHちゃんから電話が入った。




卒業して高校も別だったのに、なぜだかずっと付き合いがあり
大学進学で東京に出て、学生のうちに結婚したHちゃん。

あまりにも早い結婚で、両親から認められず・・・。
その結婚式にも招かれ、前日から母親のように側にいて
不安な思いを、自分なりに元気にさせてやった記憶がある。




大好きだったお母さんが、突然亡くなった時も側にいた。



その後、そのご主人と離婚。
2人の子どもを連れて しばらく故郷に戻っていたが、東京に戻り
数年後、縁のあった方と再婚をし、3児の子どもに恵まれ
幸せに暮らしていたはずだった。



少し前に、お父さんが亡くなって葬儀の時に再会していた。




年に一度程度の連絡しかしていないのだが
卒業から30年。ずっと続いている交友関係。不思議なものだ。





そんな彼女が、電話の先で・・・



  『 言っておかないと、怒られるから電話したの。

    私、癌になっちゃった・・・。 』



  『 えっ、なんの !? 』



  『 スキルス胃癌。今年の1月に全摘したの。なのに、もっと
   進んでいて 5月に、子宮や卵巣も・・・。
   
   だから、20キロも体重が落ちちゃって・・・。
   体力がつかなくて、つらい・・・の。』




  『 ・・・ 』





声が震え、つらい思いがヒシヒシと伝わって・・・
何をどう言ったらいいか、戸惑った。



なんとか気持ちを建て直し


  『 そっかぁ、大変だったね。辛かったね。
    うんうん、がんばったんだぁ。 』





  『 うぅん、なんで、なんで私なのって思って。
   

   でも、まだまだ死ねないし・・・何とかしなきゃって・・・
   けど、わかっていても食べれないし・・・痛いし、つらいの。』






  『 そうだよな。つらいな。痛いよね。
   
   ただ、出来る時に出来るだけでいいから食べなきゃ。
   体力つけないと・・・無理しなくていいけど、そのままでいいから
   出来ることだけ、少しづづやり続けて・・・。 』



  『 ・・・うん、うん。 』



何も出来ない自分。


泣いちゃいけないと思いつつ、涙が止まらなかった。




  『 何も出来ないけど、何か出来ることがあったら・・・。 』




そう言ってあげるのが、精一杯だった。




  『 中学の時の仲間に会いたい。4人でもう一度・・・。 』





悪たれ団4人組。





  『 了解。ちょっと時間もらうけど、会いに行くよ。
    だから、しっかりしてろよ。 』




出来ることをやってあげよう。


さっそく、段取りを取った。
by shinwasouken02 | 2010-11-12 22:41 | 伝えたいこと | Comments(0)