山形県鶴岡市の工務店


by shinwasouken02

上白糖

以前、解体作業の前準備で片付けの手伝いに
行ったM様邸でのこと。



車庫の2階の物置から、上白糖が20袋ほど
大きな四角の缶やお茶さんの茶箱の中から出てきた。


亡くなったおばあちゃんが、安売りになると
まだ買い置きがあるにもかかわらず、買って
貯めておいたらしい。


そのほかにも、1升瓶や4合瓶になんだか中身が
わからない茶色の液体も10数本。
底に濁りのあるものもあり・・・。
マムシ酒だったり、カリン酒だったりしたらしいが
なかなか飲んでみようとする勇気は、誰もなかった。



戦争時代を経験した世代の人たちは、物の無い時代を
知っていて、その中ですごく苦労をして物を集めた。

その時に1番貴重価値だったのが、上白糖だったらしい。



我が家のおばあちゃんも、つい最近までキッチンの床下
収納や食品庫の引き出しのところに3~5袋は常備していた。



家族の為に、何かの時に備えていなければ・・・という
昔の家庭を守る主婦に学ぶことは、まだまだありそうだ。
by shinwasouken02 | 2010-03-06 17:30 | 伝えたいこと | Comments(0)