断熱改修効果⑦ 使用率削減
2010年 02月 24日
説明させていただいた。
出来るだけ、直近の使用状態のデータを発表したくて
以前のものを見直しし、施主様たちから情報公開して
もらっている月度別電気使用明細票をチェックし
年度毎でまとめ、いろいろと確認してみると
おもしろい状況が見えてきた。
上記、データ表を見てみても各家々で年々
電気使用率が減少している。
①K様邸では、87.37%/年間使用率 ( 12.63% ↓)
設備の多種使用時は、153,570円/年間だったのが
オール電化になって、4年間で 201,208円もお得。
②O様邸では、71.64%/年間使用率 ( 28.36% ↓)
(奥様のエコ意識がハンパない!!)
設備の多種使用時は、288,621円/年間だったのが
オール電化になって、4年間で 398,801円もお得。
③E様邸では、95%/年間使用率 ( 5% ↓)
(E様邸では、翌年より融雪も使用しているため
削減率が少ないが、先日の訪問時に確認したら
今年は昨年の冬から見るとかなりいい数字に
なりそうだった。)
設備の多種使用時は、273,355円/年間だったのが
オール電化になって、3年間で 214,490円もお得。
断熱リフォーム改修後の年を、MAXの100%として
翌年からの月度電気使用を使用量明細票で、数字を
チェックしていくと、住まいこなしが慣れているのが
みえてくる。時々、近況を確認しながら他の人たちが
工夫しているオール電化生活方法を伝えてみる。
アドバイスひとつで住んでいる家族で、それぞれ
工夫しエコ意識が芽生え、その成果があらわれる。
オール電化ということで、熱源が電気だけであり
生活の仕方で数値効果が出やすいのと、財布にも
優しいのが、拍車をかけてくれるらしい。
家が完成したからといって、どうでもいい生活をしていたら
こんな結果はあらわれてこないはずだから、やっぱり
お施主様とともに工夫し、楽しむ住まいづくりは間違いない。
最初からアクティブなCO2削減をめざし、より高効率な設備を
導入できる資金力のある一部の人たちなら、現在の住宅仕様を
その条件に合う最大レベルのものにすれば、かなりの削減効果が
得られるが、それでも住む人の意識が建てたことで満足すれば、
それ以上の効果は得られない。
それに比べ、数年前に新築あるいは断熱改修をした住まいでも
住む人の意識を育てることで、CO2削減はいろいろと実現できる。
小さなことからコツコツと楽しんでやってくれる住まい方の工夫。
その評価も、大切なのではないだろうか?
数年に渡って、施主さんからデータをもらえるなんて。
それだけ、施主さんとの信頼関係が確立されているってこと
ですね。住まい方のアドバイスもしているから出来るんだろうな。
アドバイスをしてもらえる施主さんは、幸せだ。