山形県鶴岡市の工務店


by shinwasouken02

患者さんの椅子

こども診療所。
O先生の椅子かと思いきや、患者さん(こども)の椅子。

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診察室内の状況を見てみると、O先生の椅子はやっぱり事務用。
診療所完成後、開院前の打合わせで、この椅子に座るのをすすめられ

『O先生の椅子には、恐れ多くて座れません。』 と言ったところ

『それは、子供達。いわゆる患者さん用だよ。』 と言われ
どうしてですか!? と 尋ねると、良く使われている丸椅子は
診察する人がし易いためであって、患者さんが座るのには
とても危ないし、不安定なんだとの事。

ごもっとも。

肘掛がついて、すっぽり入る椅子だから小さなお子さんでも
ひとりでちゃんと座って、O先生の話を聞いてくれるという。


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受付と会計の間で、待合室の誰もが見れる場所に設置されている
ベビーベッド。これは、O先生からの依頼で製作したもの。

0歳から2歳児ぐらいまでの子供が立っても落ちなくて、付き添い者が
寝かせ易いようにの配慮を求められたもの。

じつは、難題だった。

ガードの手すり棒の間隔は、7㎝。子供が手を入れたり出したりしても
引っかかりにくい間隔だという。(O先生からの指示)
ガードは二段構え、寝かす時は高すぎるガードを倒して低めにし
ベッドの中に入れる。寝かされた子供が人の気配を感じられるように
手すり棒の下は、ポリカボーネト板を利用。
そこに、看護士さんがかわいい子供の絵を張ってくれていた。

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看護士さんたちのユニフォームは、白衣ではなくてエプロン。
O先生も、ポロシャツにズボン。お医者さんに来ている感覚ではなく
幼稚園に来ているような楽しい感じ。

患者である子供達に、警戒心を持たせずに リラックスして
痛くっても、辛くっても、ここに来ると元気になって帰っていけるように・・・
と、願いが込められている診療所の日常風景。


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ほのぼのしちゃうよね。
by shinwasouken02 | 2009-07-28 20:19 | ものづくりの輪 | Comments(0)