山形県鶴岡市の工務店


by shinwasouken02

みえないもの。



昨年の年の瀬。 一本の電話が入った。


あと10日も残っていないのに


『 年末年始に、お母さんが一時帰宅するので
  家の数ヶ所に、手すりを付けて欲しい!』


との依頼だった。


これから物を手配し、段取りをして
間に合うのか、迷うところ。


話を聞くと、10月に交通事故に合い
後遺症で、今までと同じように動けないとのこと。



突然の出来事で、家をあけていたので
心配もあり、とにかく帰りたい!の思いだけ。




だったら、なんとかしてあげるしかない!



玄関ポーチ、玄関ホール、階段、厨房出入り口
トイレ、洗面所、浴室、寝室、縁側。


病院の指導に基づき、娘さんとシミュレーション
しながら、位置出しして確認。

その後、取り付け。


厨房の出入り口だけは、お母さんから
直接使い勝手を確認しないと、支障を
きたしそうなので、最終日に持ち越し。


30日の一時帰宅を待って、確認し
なんとか年内に、作業を片付けた。




見た目には、何もなかったような
お母さんだが、動きにふらつきが見える。




『 ありがとうのぉ。無理させて…ごめんよ。
 
 右耳の後ろで、ずっとギーギーって
 音が鳴り続けていて、真っ直ぐ 歩く
 ごとも難しいなやのぉ。

 あと、これ以上治らねーって言うもの
 どうもならねぇ。


 おかげ様で、いままでどうり使えそうだ。』


気丈な笑顔を見せてくれた、お母さん。




みえないものとの戦い。


ほんとは、大変なんだと思う。



みんなでサポートするから、負けないで!!
by shinwasouken02 | 2014-03-08 01:22 | お施主様とともに | Comments(0)